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中部横断自動車道計画で、地元自治体はどんな役割を担っているのか。
 
中部横断自動車道(八千穂-長坂区間)の計画段階評価を審議している
国土交通省社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会が4月12日に開催された。
そこで、1月末から2月末に行われた第2回アンケート結果の報告がなされた。
同時に、当局の予定どおり、
 ・「高速道路の整備(【案(1)】全区間で新たに道路を整備する案
  あるいは【案(2)】旧清里有料道路を一部区間で有効利用する案)が有効であると考えられる」
との中間取りまとめが決定された。

164の事業者連名の反対、レインボーの会が取りまとめた4千名近くの反対署名や、中部横断自動車道八ヶ岳南麓の会からの要望などは全て無視された結果となった。
 
上記小委員会での資料の中に、高速道路整備に関する地方からの要請や議会等の決議状況をまとめたものがあるので、紹介する。 これを地元自治体の役割というのだろうか。

(1)山梨県知事からの意見(4月10日)
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000060448.pdf
・高速道路としての早期完成が図られ、かつ周辺環境や景観への負荷が少ないと考えられる「旧清里有料道路を一部区間で有効利用する案」での実施を希望する。
・更には、暫定二車線での整備の検討もお願いしたい。
・高速道路網のミッシングリンクとなっている当該区間(注:八千穂-長坂区間)が早期に事業化され、中部横断自動車道が一日でも早く全線開通することを切望する
とある。

(2)北杜市長からの回答(2月7日)
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000060537.pdf
・旧清里有料道路の一部を活用する案が望ましいが、野生動物の横断や道路勾配の解消などの課題も存在する。そのため、あらゆる視点から検討した上で整備されることが必要である。
・掘下げ工法を活用し、環境や景観に配慮した対策を講じる必要がある。
・複数のインターチェンジの設置により、市内への誘導を促進する。

(3)地方議会等の議決、要望
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000060449.pdf
 
◯山梨県議会議決(3月6日)
  ・基本計画区間について、早期に整備計画へ格上げすると共に周辺環境や景観に配慮した計画として、旧清里有料道路の利用や暫定2車線での整備等により、早期供用を図ること。
 
◯北杜市議会議決(3月16日)
  ・基本計画区間の整備計画格上げ・静岡・山梨・長野・新潟の4県を結ぶ中部横断の早期実現・環境保全・景観保護に十分配慮した道路整備の実現
 
◯山梨県高速道路整備促進期成同盟会(山梨県知事、北杜市長 他)要望(2月17日)
  ・基本計画区間について、早期に整備計画へ格上げすること。
 
◯山梨県北杜商工会、観光協会、青年会議所シニアクラブ要望(2月28日)
  ・基本計画区間(北杜市~佐久穂町間)を整備計画区間に格上げし、早期の整備を図ること。

◯山梨県商工会連絡会、山梨県中小企業団体中央会、山梨県農業協同組合中央会、南アルプス四商工会、韮崎市商工会、南部町商工会、富士川町商工会、身延町商工会、早川町商工会、市川三郷町商工会、甲斐市商工会、(社)山梨県トラック協会要望(2月28日)
  ・基本計画区間(長坂~八千穂間)を整備計画区間への格上げし、整備すること。

 まるで予定調和的に、昨年12月から今年3月の間に各種決議が決定されている。
特に3月は集中的に行われている。これが何を意味するかいうまでもない。
 
無視されたのは署名だけでなく、第2回アンケート実施期間中に大泉支所で行われたコミュニケーション活動において張り出された市民の声(http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000060539.pdf)も同じ。
 
これらの決議や要望は、私たちが選んだ政治家や、私たちが所属している団体によって行われている。 そこが問題ではないか。 
仮に、「国土交通省に対し、そんな決議など私たちは知りません、高速道路反対です」と抗議したとしよう。
それに対し国土交通省から、「この北杜市議会はあなたがたが選んだ議員で構成されているので、市議会の決議は当然市民の声を反映していると受け取っていますが、何か?」と返されたらどう答えたらいいのだろうか。 こんな代表を選んだ覚えはない、という向きもあるだろう。
しかし、国はこういった手続を踏んで事を進めていく。そして、この過程でしっかり地元の声も聞いたことになっている。 これが問題点ではないか。

行政は、最近必ずといっていいほど間接民主主義で、住民が選んだ議員、会員が選んだ役員による決議だから、それは住民の意見に他ならないと言う。
しかし、住民が選んだ議員による間接民主主義制度だからと言って、私たちは議員らに全てを負託したのではない。個別の事項については、住民が意見をいうのが当然だし、事実住民投票という手段も認められている。 
更に、ごく最近まで、市長は、高速道路は国のことなので我々はよく知らないし国にとやかく言う権利もないと発言していた。 また、前回市長選や市議会議員選挙において高速道路の是非は課題になってもいなかった。 つまり、私たち市民は、市長や議員をこの中部横断自動車道の件で選んでいない。つまり高速道路の是非について民意は負託されていないのである。 
これに対して私たちがすることは二つ。
その一、今からでも遅くないので、市長、市議などに対し、そんなことを頼んだ覚えはありません、次は高速道路に反対する人に投票します、とはっきり言う。電話でファックスで、声を届けようではないか。
そのニ、高速道路建設に賛成した者の名前をしっかり覚えておき、この先何が起きるかわたしたち一人ひとりが歴史の証人になる。

無関心でお上任せにしている時代は終わった。 
福島第一原発事故がそれを見せつけてくれたではないか。
賛否に関係なく、私たちは、全て中部横断道の当事者である。声を出そう!声を届けよう!、それが私たちがすべき最初の一歩であろう。(S)
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