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地域の生活、生業、風土で形成された文化的景観、
つまり暮らしと自然が融合した八ヶ岳の森や田園はまさに文化的景観だと思います。
それが、中部横断自動車道で破壊されます。
以下、【八ヶ岳の森】2012.1.4通信から引用。


■文化的景観とは
八ヶ岳の森の生態系の問題については、何度かこの通信でも記述させていただきまし
た。

中部横断道の建設に関しては、生態系に加えて景観も大きな問題となっています。

「文化的景観」なんて聞き慣れない言葉ですが、文化財保護法第2条第1項の第5号
では、「地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観
地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの」と定義されてい
ます。

 この文化的景観は、開発によって地域の個性が失われていく中で、棚田や里山と
いった人々の生活や風土に深く結びついた地域特有の景観の重要性が見直されるとと
もに、その保護の必要性が認識されるようになりました。

 文化財保護法でも文化的景観を文化財の一領域として扱っているわけですね。

 この中で、重要文化的景観とは、日本の景観計画区域または景観地区内にある文化
的景観で、都道府県または市町村が保存措置を講じているもののうち、特に重要なも
のとして文化財保護法第134条第1項の規定に基づき国が選定した文化財のことで
す。

 川俣渓谷は、文化財指定にはなっていませんが、「景観保存地区」「景観形成地
域」として県が保存しているエリアなので、文化財に準じた景観と言っても過言では
ないと思います。

 近年は、農地や林地が環境保全や災害防止に寄与していることが注目され、棚田や
里山などの農林水産業に関連する「文化的景観」の保護に関する各種の取組みが進み
つつあります。
また、ご承知のとおり、世界遺産の分野においても、文化的景観が人
間と自然との伝統的な関わりを示す重要な遺産として注目されるようにもなりまし
た。

 独特の土地利用による典型的な形態が顕著なもの、固有の風土的特色が顕著なも
の、多種類の異なる景観が複合し地域的特色が顕著なものなど、これらの地域の多く
で、営農活動が地域の景観に関わっています。

 これらの文化的景観は、日本の農林業を基盤として形成された身近な存在であり、
きわめて地域色が豊かで「ふるさと」や「心の原風景」にも通じる文化遺産なのだと
思います。 

 文化的景観は、先人達が長い時間、自然と向き合う中で築き上げたものであり、次
世代へと確実に伝達していく義務が、私たちにある
のだと思います。

 私たちは、便利さと成長という「山頂」を目指して「登って」きましたが、これか
らは山頂を「下山」する思想が必要なのかもしれません。
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