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 北杜市は、「中部横断自動車道活用検討委員会」を設立するそうだ。開通のメリットを最大限に獲得する準備を今から進めていこうということで、この検討結果を市長に提言するそうです。メンバーはまだ案ですが、学識経験者、地域住民代表、各種団体(農業・商業・観光等)、国土交通省、山梨県、北杜市。運営は北杜市建設部。
 この会については反対するつもりはない。大いに議論し、豊かな自然環境と美しい景観を大事にした具体的な施策を提案して欲しい。
 しかし、しかし。建設を推進する側の検討会だけが作られるのはどうかなと。この運営には税金が投入されているはず。民主主義の世の中であれば、別の意見の検討会も作られるべきです。検討会の運営は行政ではなく、地域住民代表、各種団体の何人かで行われるべきです。そうでないと、政治家や上司の意向が反映されてしまう(これに逆らうと昇進に影響しますからね・・・。)。行政は、これらの検討会の設立の手助けだけをすれば良いのです。そして、行政は、色々な視点から検討されてきた提案を、中立的な立場で客観的に評価し、数十年先の北杜市の姿を見据えて、幾つかの案を議会に提言すれば良いのでは。
 どうも、政治家は、民意を代表しているという事で一方的に走り過ぎる。ちょっと民主主義を逸脱しているのでは。また、行政は、政治家の言いなりではいけない。中部横断自動車道建設というのは、反対する人も賛成する人にとっても重要な問題です。偏った進め方はとてもまずい。政治家と行政の信頼が失墜しますね。まるで、徳川時代の悪代官のやりかたと違わない、進歩がないな。行政、政治家に税金を払いたくないね。
 この検討会では、地域振興と地域活性化の名のもとに、駐車場の拡張や、道路の拡張がされるのでしょうね(清泉寮でさえ駐車場が拡大されてきて、将来どうなるのか心配です)。 建設推進の方々は、自動車道ができれば沢山の人々が来ると考えているのですからね。
 どうやら、第2の清里バブルが来るような予感がします。バブルがはじけたらどうなることやら。
                                              (清里の住民)
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6月27日、中部横断自動車動の事務局提案のA案とB案を検討する
第3回ワーキンググループが東京九段で開かれました。

出席者は関東小委員会のワーキンググループの3名の先生:
 ・久保田 尚(座長): 埼玉大学理工学研究科教授
 ・小濱 哲     : 横浜商科大学 貿易・観光学科 教授
 ・二村 真理子   : 東京女子大 現代教養学部国際社会学科 準教授

東京は快晴、今日の良い判断を期待している
s-130627WG (1)
傍聴者 57名 東京へ

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沿線住民の会 長田代表の挨拶 
  また、このB案上に、偶然か、白倉市長兄弟の土地があることも判明。

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傍聴者は、窓もない会場に案内される。
 傍聴者と委員が会うことは、できない。 担当者たちは会議場は知らされていないの一点張り。
そんなわけないっしょ。

s-130627WG (4)
ワーキンググループの会議場は、エレベーターを降りて反対の皇居が見える側にあることが判明。
しかし、委員に住民の声を届ける手段は遮断されている。
関係者以外は入らないでくださいと言う。 私たち住民がもっとも関係者ですよ!

こんな状況のなかで、
議論もなく、冒頭で、
久保田座長が、私たちワーキンググループの提案はB案ですとあっさりと言ってのけました。
御用学者の汚名を避けてか、付帯意見をつけたが、
あまりにも情けない先生方の意見に、傍聴者は唖然。

詳しい様子は、次回書きます。
山梨県の高速道路推進室の要望を受け、5月に清里観光振興会(清里の観光業者の団体)が
中部横断道の建設についてアンケートを実施したのですが、
その結果は、88%が建設反対!・・・清里の良識が示されました。

清里の観光にメリットがあると幻想を言い続けて高速道路建設を正当化しようと
する促進派と行政側の強力な説得にもにもかかわらず、この結果です。

清里で観光事業を営む人たちの88%が反対しているのです。
建設賛成はわずか7%。
この結果は重くあるべきです。
それでも、白倉市長、国は突き進もうとするのでしょうか!

●アンケート結果  (総回答数 152)
  A案賛成、4
  B案賛成、7
  どちらともいえない、7
  建設反対 134
   ・詳細はこちら


5月1日に、突然白倉北杜市長が、B案をよしとする提案を国に出し、
さらに、5月26日には高速道路整備促進期成同盟の支部長として、市長自らが
長野側の推進者にも呼びかけて建設推進の総決起集会を開いて気勢をあげました。
まるでこれらを地元の総意として、国も一緒に、ごり押しの地ならしを作っている様相です。

そんななか、出てきた観光地清里の人たちの88%の反対。
中央自動車道から分岐して長坂、大泉、高根(清里)を通って長野県に至る山梨側は
どこも反対なのです。
高速道路が地域に不要なことは明らかです

山梨側の八ヶ岳地域だけでなく、長野側の人にとっても、もっとも効果ある策は、
脆弱な国道141号を安心して走れる国道に改良することです。


30年前の悲願を実現しようと市長以下声高々に気勢をあげている人たちは、現状の変化を無視し続けています。
高速道が地域活性化をもたらさないことは、今では明らか。
反対に、延伸された地点は通過点になり地域経済にダメージを与えることが知られています。

さらに、重要なことは、「景観と自然」を基盤にして、ここの地域経済は成り立っています。
そのど真ん中に、景観と自然という大切な資源を壊す高速道路を作って、
どうして地域活性化になるのでしょう。
この地域の道路のインフラは既に充実しています。 

今日本は、世界でもまれにみる債務大国で(GDP比約250%)、借金のツケは次世代に回っていきます。
その次世代は人口減少に転じ、自動車離れも進んでいるこの現実を考えないで、30年前からの悲願だ、「日本海を見たい」からという理由で、高速道建設を推進するのは、あまりにも無責任ではないでしょうか?
5月上旬に、突然市長が議会にも、庁内でも検討せず、独断で、
B案(清里牧場通りあたりを蛇行して通る案)が清里へのアクセスが良いとして、
B案の誓願を国に出したのです。
なにがなんでも高速道路建設をしようというのか、
高速道反対の動きに、行政側の締め付けが始まったらしい。

多くの市民が反対しているこの高速道路。
そのことを知らせようというちらしを新聞に折り込もうとしたら、それを配達社が拒否をしたとのこと。
そして、市民はみんなで一軒一軒配布をしたのが、このチラシです。
沿線住民の会ちらし130526_650p
沿線住民の会ちらし130526_ 2 650p


チラシの拒否は、中部横断自動車動八ヶ岳南麓の会がちらしを入れようとした時も、
高根町清里では拒否されました。  
また、市長が5月26日に、市長なのに、推進する人や地区長たちを集めて、
自らが音頭をとって建設推進の気勢をあげたのです。 それに反対する市民が100人以上いて、
新聞社もTVも取材したのに、その報道は全くされなかったのです。
こうして、市民の声は押さえ込まれていくのが日本の道作りの歴史なのかもしれません。

そして、市長は、いまだに公開の意見交換会も開こうとせず、市民の意見を無視し続けています。
4月11日、沿線住民の会(中部横断自動車道 八ヶ岳南麓新ルート沿線住民の会)が、1万筆の署名を
横内山梨県知事に手渡した。 4月16日には、北杜市長に手渡す予定。

少し時間が経ちましたが、新聞に折り込まれた、中部横断自動車道に反対の意見です。
hp1303中部ちらし_0001
hp1303中部ちらし_0002
八ヶ岳南麓に高速は不要です。